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【求人票の書き方】採用に繋がるペルソナ(人物像)の活用

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昨今、働き手不足で深刻化する人材確保。

そこで今回は採用できる求人票の書き方を特集します。

キーワードは「ペルソナ(人物像)」の活用です。

深刻化する人材不足

最近、新聞紙面を見れば「人材不足」という文字を見ない日がないほど、各業種・業界の人材不足は深刻化しています。人材不足により営業時間の見直しや事業の縮小といった事例を聞くことも少なくありません。

そのような状況下で人材を確保するために求人票をどのように書けば効果的なのでしょうか。

ヒントはペルソナ(人物像)を活用にあります。

まずは自社の求人内容の現状分析を行おう

今回のテーマから少し離れますが、経営戦略やマーケティングのフレームワーク(考え方)で3C分析があります。
3Cとは、Customer(市場・顧客)、 Competitor(競合)、 Company(自社)を指します。

求人においてもこの考え方は重要で、顧客を求職者として捉え、競合の求人内容や職場環境を把握し、自社の現状と分析することで自社の求人内容や職場環境における強み、弱みを分析することは有用です。

分析を通じて、自社の現状の求人内容や職場環境の改善点を見出すことに繋がります。

求人の3C分析を行うにあたって、まずは自社の求人内容の現状分析を行うことをおすすめします。
自社の求人内容の現状分析を優先して行う理由としては、分析を通じて自社が求める人物像が明確になり、他社との差別化を図れるためです。

もちろん、求職者や競合分析を優先して行うことも事例によってはあります。
しかしながら、「とりあえず」というかたちで行うと、求職者の場合は自社が求める人物像が曖昧で求人内容が一般的な内容になってしまい、求職者へ響かないものになってしまう。

また競合分析の場合は、自社の弱み(給与が低い、福利厚生が不十分など)ばかりに目が行き、安易に就業条件を変更して経営を圧迫するなどが事例としてよく見られます。

ペルソナ(人物像)を有効活用しよう

では、どのように自社の求人内容の現状分析を行えばよいのでしょうか。

おすすめの手法は社内のモデルとなるスタッフを参考にペルソナ(人物像)を作成して、その内容をもとに求人内容を改善していくことです。

ペルソナとはマーケティングでよく使用される手法で、製品やサービスの理想の顧客の人物像を指します。
ペルソナを活用した求人内容の改善の具体的方法としては、5つの対応があげられます。

<ペルソナを活用した求人内容の具体的方法>

①社内のモデルとなるスタッフを選定する(このようなスタッフに入社してもらいたいという人材を選ぶ)。

②モデルとなるスタッフに入社した理由や現在の職場の魅力などをインタビューする。

③インタビューの内容を参考に自社が求める人物像(ペルソナ)を明確化する。

④明確になった人物像と現在の求人内容を比較した際のギャップを把握する。

⑤把握したギャップを改善することで、自社が求める人物像にそった求人内容へと変更する。

インタビューで質問内容に困るという方は「ペルソナシート」もしくは「ペルソナシート 求人」などでGoogle検索を行えば、参考となるサイトや資料が出てきますので活用ください。

ペルソナ(人物像)を活用すれば、求人において他社との差別化ができる

今回はマーケティングでよく使用される手法「ペルソナ(人物像)」を活用した、自社の求人内容の改善についてまとめました。

事業所内の既存のモデルスタッフを参考に自社の求める人材像を明確化することは非常に有意義で、「自社の職場環境にはこのような魅力があったのか」など新たな気づきが得られます。また「この点を改善すれば、モデルスタッフはさらに自社に愛着を持ってくれるな」など、職場環境の改善点の把握にもつながります。

結果的に、独自性のある求人内容の作成ができ、求人において他社との差別化が図れます。

ペルソナ(人物像)を活用して、採用に繋がる効果的な求人票を作成下さい。